革の学びとワークショップ講座

 

今回、埼玉県児玉郡上里町にあります、ヒューマンサポート上里デイサービスセンターさまにて「なにに見える??」革の学びとワークショップ講座をさせて頂きました。

 

 

 

 

開催の詳細

 

日程と場所

 

日付:2019年6月11日

施設名称:ヒューマンサポート上里

住所:埼玉県児玉郡上里町

時間:PM2:00~PM3:00

参加者数:10名

 

講座名

「なに?に見える??」 革の学びとワークショップ講座

講座内容

「革」の基本を学んで、オリジナルのレザーアート作品を作ります。

はじめに私たちが生活で使う「革」の基本を学び、それから製作をするので初めての方でも素敵なレザークラフト作品を作ることができます。

講座では、レクリエーションも兼ねてクイズ形式で進行していきます。色々な答えが出て、楽しい時間となります。

作品づくりでは、なにも下絵の無い革素材を使い、自分の中で自由にイメージをして、思いのまま形にしていくことで創造力の向上を目標としています。

また、モノづくりを通じて才能や創造性を発見できます。

そんな、「講座とワーク」では革への知識も深まり、また新たな発見もすることで、高齢者も楽しく手先と頭の体操を行えます。

 

講座とワークショップの時間割はこのようになっています。

 

スケジュール

 

講座・解説 20分

作品製作 30分

発表   10分

 

 

はじめに 自己紹介

 

はじめに自己紹介をいたしました。

 

 

今回。定員を超えてのご参加応募をいただき、ありがとうございました。

とてもうれしく思います。

また、デイサービスの利用者の方々にも、今日を楽しみにしていてくれていたようで、歓迎されて安心いたしました。

わたくし今回は、こちらではじめての講演でしたので、ララミーレザーをご存じないかたも多く心配でしたが、自己紹介にとても興味をもって聞いていただけました。

 

また、たくさんの方に見て聞いていただき、はじめは少し緊張いたしましたが、皆さまのやさしいご対応とても感謝しております。

 

 

 

革の基礎講座

 

皮から革へ

 

革の基礎ということで、まずは革の「特長」についてわかりやすくお話させていただきました。

途中、革に詳しい利用者さまより「なめしですよね」などとご試問もいただき、レクリエーションを通じて革への関心の高さも伺えました。

それから、革がどんなものに使われているか?というディスカッションをします。

 

 

バッグや靴などさまざまな製品をお答えいただきました。

そして、私たち人間と革との歴史をかんたんに説明するなかで、みなさまには、もともと革のことを高級品と認識していただいておりましたので、とても話を進めるのがとても楽に感じました。

だんだんと革素材への関心が高めていったところで、実際に本革に触って確かめていただきます。

本革と合皮の違いとは?

 

本革と合皮の違いを知っていただくために、みなさまに、革を「見て触って嗅ぐ」をしてもらいました。

本革と合皮ではどちらも特徴があります。

意識しながら見て触って嗅ぐことで、感覚を研ぎ澄まし、より繊細な神経を使い革の特徴をとらえていただきました。

 

 

 

 

そして、同時に本革の違いを感じることで、より天然素材への関心をもってもらいました。

普段何気に見ている革でも、なかなかこうしてじっくり見る機会が無かったのことで、とても喜んでいただけました。

 

作品づくり

 

そして、レザーアートの製作の作業に入ります。

 

ヒューマン上里

 

アート製作では、「さまざまな形のヌメ革に、それぞれ想像して描く」という潜在的にある創造力(アート)を引き出すというユニークな作業になっています。

なにも下絵の無い革素材を使い、自分の中で自由にイメージをして、思いのまま形にしていきます。

そうすることで、創造力の向上を目標としています。

また、モノづくりを通じて才能や創造性を発見できます。

 

 

 

はじめは、色もついていない、形もばらばらの革。

ここから、潜在しているイメージと重ね合わせて描かれていきます。

みなさま、さまざまな形の革を見てイメージをふくらませます。

 

 

「ん~」などと考え込んでいると、グループ内で「これは、夕日に見えるよ」とか、お友達同士でアドバイスされていたりして喜びを共感して、普段あまり話さない方との交流のきっかけにもなっているようでした。

わきあいあいとあっという間に約20分ほどしたところで、みんなに声掛けを。

出来た方から順番に、作品に穴をあけてボールチェーンを付けて完成です。

みなさまの、世界に一つの作品出来上がりました。

 

 

発表会

 

 

 

最後に、作品発表会を行います。

出来上がった作品の題名は、こちらです。

 

・妊婦

・幸せの青い鳥

・無我夢中

・飼い犬

・葉っぱ

・魚

・太陽

・落ち葉

・親鳥とひな

 

 

 

革をみて「葉っぱに見えた」というかたや「魚」などいろいろなモノが浮かんでいるようでした。

また、飼っているペットに似ているというかた、そして、親鳥がひなに餌をあげているや、「妊婦」などなど
潜在する造詣になんとも芸術的な奥深さを感じました。

 

 

 

 

また、発表の際にこんなコメントもいただきました。

 

「革に色を塗ったことが無かったので初めて作ってうれしかった」

 

感想をいただきました。ありがとうございます。

 

 

 

ひとつひとつ、個性があり、私たちでは発想できないような作品が出来上がりました。

経験や知識の豊富な高齢者の方ならでわの素晴らしい芸術ともいえる作品となりました。

 

 

また、発表により、他の方の作品を見ることで、あたらしい見方や発見もあったのではないでしょうか。

出来上がった作品は、早速バックに着けていただいた方もいました。

 

今後、作品を見たときに、この日のことを思い出してもらえると嬉しいです。