革製品をメンテナンスしながら長く使うには、いくつかポイントがあります。

雨に濡れてしまった時や、逆に乾燥してしまった。汚れてしまった。など、日々使っていると様々な事が起きます。なので今回は、ケース別にメンテナンス方法をご紹介してみたいと思います。

っとその前に、お手入れをするにはまず「革のベストコンディション」を知る必要があります。

革のベストコンディションとは??

革のベストコンディションは、革が呼吸をしている状態です。

それは、気温や湿度によって自然の調節機能が働いている事を言います。
その働きは、化成品とは逆の感じ方になります。

例えば、空気が乾燥する時期にはしっとりと。梅雨時や夏場の湿度の高い時には、さらさらとしています。
それは、表面にある気孔がゆっくりと調節しているからです。
これは、ヌメ革の持つ素材の特性であり、自然の恩恵でもあります。

参考:革の呼吸
http://www.tcj.jibasan.or.jp/dictionary/faq/faq14.html

その、革のベストコンディションを保つには「適度な油分」 があること。
もともと植物なめし革は、植物の油で浸して処理しているので、乾燥も腐敗もせずにベストコンディションを保っています。
なので、水分と脂分のその均衡状態をキープすることを意識していただくとわかりやすいかと思います。

理想のレザーケアは使うこと

一見デリケートな革ですが、不思議と毎日使っているお財布などは、何年もコンデイションが保たれる時があります。それは毎日使うたび、手の油などが製品に少しずつ染み込み、自然と油と水分の均衡が保たれている状態が起きているのです。

また、普通に使っているだけで次第に手に馴染み、手の油分や衣類との摩擦で、だんだんと色艶が増してシミやキズは目立たなくなります。

これは、人間と革の双方向的な自然の力と感じざるを得ません。

ちなみに私が使っているアイテムは、年に1回ほどブラッシングとオイル補給して3~4年間調子よく使っています。

このように、革にとって一番理想的なのは「適度な油分」がある 状態。でも、お使いの環境により、そのコンディションを保つ為のは難しいことまありますよね?なので、必要に応じてメンテナンスをする事もできます。
特にヌメ革は、自然の状態に極めて近い素材。なので、その特性を知ったうえでヌメ革に合った正しいメンテナンスを施すことでコンディションを良くできます。

以下、ララミーのレザーケアメゾットをご紹介します。ご参考ください。

※ララミーの革製品専用の対応方法です。他種類の革に適切とは限りませんのでご了承くださいませ。

まずはオイルを選ぶ

ララミーの素上げヌメ革は、表面を顔料でコーティングしていないので、自然な風合いをお楽しみいただけます。
でも一方で、レザーケアが必要な革です。特に、使いはじめは、傷が付きやすいので取り扱いには注意が必要となります。

でも安心してください。あなたに合ったケアでスタートすれば大丈夫です。

まず始めに、革を適度に油で潤っている状態にします。これにより、初期段階の汚れもつきにくく、簡易的に水分もはじきます。この効果は、オイルワックスの種類によって大きく変わるので、使う環境に応じて選んでください。

ヌメ革に塗るオイルはこの3種類

お手入れはオイルケアとブラッシング

・基本的なオイルケアの方法

まず、乾いた柔らかい布で優しく表面を拭いて、ブラッシングして汚れを取り除きましょう。
この時、汚れが多い場合は、固く絞った布で表面の汚れをふき取ります。

そして、ブラッシングの後、柔らかい端切れ(古いTシャツなど)に革用オイルを含ませて、革全体に「薄く」まんべんなく馴染ませます。
※オイルの塗りすぎは逆効果となり、革の風合いや コシを損なうことがございます。

まんべんなく塗り込んだら、、余分なオイルを乾いた柔らかい布で拭き取りカラ拭きします。
塗ってすぐは、ムラになることがありますが、1~2時間ほどで馴染んでくると均一になります。

ダメージが多いい場合は、翌日以降にもう一度繰り返します。

そして、最後にブラッシングをして革の気孔に刷り込んでいったら完了です。
これで艶が戻り復活しているでしょう。

 

・ブラッシングの重要性

ブラッシングは革の気孔(ミクロの穴)の汚れを取り除き、さらにオイルを塗った後には、埋めてくれるからです。
なので、ブラッシングをするだけでもメンテナンスの効果は大きいと言えます。

●表面が乾燥している本革のケア

乾燥してしまうと、かさつき・ひび割れなどを起こすことがございます。
表面が乾燥してカサついてきた際は、オイルを塗ることで繊維に栄養成分が浸透し、劣化を軽減させることが期待できます。

まず、表面が乾燥していると感じたら、ブラッシングのあと、表面の汚れを固く絞った布でよごれをふき取ります。

そして、柔らかい端切れ(古いTシャツなど)に革用オイルを含ませて、革全体にまんべんなく馴染ませます。ミンクオイルなど固形オイルの場合は指で直接刷り込みます。
塗り終わったら、余分なオイルを軽く拭って自然乾燥させます。
塗ってすぐは、ムラになることがありますが、馴染んでくると均一になります。

ただし、オイルの塗りすぎは逆効果となり、革の風合いや コシを損なうことがございます。

水にぬれてしまった場合の対処

ヌメ革はとても水を含みやすく、濡れてしまうと変色したり、変形したりとさまざまな変化をします。

ですが、もし雨など水に濡れてしまっても使えなくなるということではありません。メンテナンス方法さえ知っていれば心配ありません。また長く使うことができます。

まず、雨に濡れたら水けを取り除いてください。柔らかい布やティッシュなどですぐに軽く叩くようにしてあげると良いでしょう。この時、引っ張ったり擦ったりしてしまうと、変形や変色することもあるのでご注意ください。

そのあと、風通しの良い陰干しで乾燥させたあと、はじめの「表面が乾燥している革のケア」を行ってください。

ポツポツと部分的に濡れた場合

そのままだと境目にシミが残る場合があります。
なので、乾く前にそのシミを馴染ませるよう、濡らし固く絞ったタオル等で全体的に拭いていきます。
出来るだけ広範囲で湿らせることで部分的なシミは目立たなくなります。
そのあと、風通しの良い陰干しで乾燥させてください。

乾燥させる時、乾燥器やドライヤー等を使ってしてしまうと、革は収縮・硬化してしまうので注意してください。

そのあと、風通しの良い陰干しで乾燥させたあと、はじめの「表面が乾燥している革のケア」を行ってください。

 

シミになってしまった場合

「水にぬれてしまった場合」の要領で、一度全体を均等に軽く湿らせた後、風通しの良い場所に陰干乾燥してください。
そのあとは、再び軽く油分を補給して下さい。

防水防汚をしたい

「毎日気にせずに使いたい」という方も多いいかと思います。防水防汚のケア方法をご紹介いたします。

・出来るだけオイルで防水する

ミンクオイルなど有機溶剤を含んだオイルを塗って頂くと、防水性能が格段にアップします。
ただし、表面をグリスでコーティングしてしまうので、色の経年変化は少し遅くなります。

オイルの性能紹介

・強力スプレーでフッ素樹脂コーティング

使用前にコロンブスのアメダスなどの防水スプレーを吹きかけると多少の防汚効果が期待でき、雨などによる雨ジミなども防ぐことができます。
防水スプレーは、オイルケアをした後の仕上げとして使って下さい。

ララミーでは、ご使用前に、防滴コーティング施工することも可能です。

長期保管の場合

長期間使用しない場合、基本的なお手入れをした後、布の袋など通気性の良い袋に入れ風通しの良い場所で保管して下さい。
湿気を帯びたまま保管しますと、カビが発生しやすくなりますのでご注意ください。

ララミーでは、自社製品に限り、革のお手入れなど修理やアフターサービスも行っております。

ご不明な点や、革のメンテナンス用品など、お手入れの相談もお気軽にお問い合わせください。

 

レザーケアセットで革を育てる

ララミーでは、ヌメ革専用のメンテナンスグッズをセットにしております。

一般的な表革に対応したメンテナンスキットとなっております。ヌメ革の自然な経年変化を静かに見守り、安心して風合いを楽しめる内容です。

少しずつ変化するヌメ革を、是非発見してみてください。