レザーワークショップの内容
ララミーレザーでは、製品を作るだけでなく、ものづくりをテーマにしたワークショップを開催しています。
子供向けの学習プログラムでは、自然素材の革を通じてモノを大切にするという考えのもと、廃棄されるのが一般的な「端切れ革」を使用してエコロジーを意識したモノづくり活動をしております。
根底にある環境を意識したものづくり
もともと、革製品を製造する過程では、たくさんの端材が出てしまいます。従来製造業で端切れは、大きさも形も不均等で商品として製造することが難しく利用されずに廃棄されているのが一般的でした。また、端材は、保管するのにも、場所も管理も必要という問題もあるからです。
しかし、元は動物の皮。それを思うとわたしは捨てられず、小さな粉のような革一つでも何かに利用できないかと考えました。
そして、山ほどある大小さまざまな「端切れ」を目の前にして考えているとき、息子が一つの端切れを見てこう言いました。
「これ、ひよこに見えるから色塗ってもいい?」
この言葉を皮切りに、端材の見え方が変わり、わたしも一つ一つの形を想像していくうちに、何かのデザインとして見えてきました。
そして、出来た作品を生活で使えるようにキーホルダーに仕上げたのが始まりです。
2018年ー地域の児童たちに環境・創造を学習できるワークショップが誕生しました。
このような取り組みを経て、現在ララミーでは「廃棄革ゼロ」を目指し、さまざまな商品開発、取り組みをしています。
その結果、自然素材の革を通じてモノを大切にする事を持ち、エコロジーな社会へ貢献したいと考えております。
児童向け講座とワークショップのご案内
ララミーでは本革を使って誰でも無理なくできるカリキュラムを組んでおります。
それは、子供たちに「革の講座とワークショップ」を通じ、革を探求し楽しみながら学ぶことに焦点を置いるからです。
文部科学省より学習プログラムとしてご紹介いただきました。
文部科学省:学校と地域でつくる学びの未来
https://manabi-mirai.mext.go.jp/search_program/detail/001875.html
文部科学省より学習プログラムとしてご紹介いただきました。
このプロジェクトは、保育園・幼稚園、支援学校・小学校・児童施設、自治体教育施設、地域イベント主催者様よりご依頼を受けワークショップを開催しており、ご好評をいただき年に13回程度開催させてただいております。
学習プログラムの概要と主旨
▼プログラム概要
本革を使った創造力を引き出すレザーアート ワークショップ
▼主旨
環境教育・地域理解・職業教育・キャリア教育・生涯学習
▼対象年齢
幼稚園・保育園、
小学校1年生、小学校2年生、小学校3年生、小学校4年生、
小学校5年生、小学校6年生、特別支援学校
▼カテゴリー
小学校生活・小学校図画工作・小学校総合的な学習の時間 他
主な3つの目的
1.学ぶ
私たちの普段何気なくふれている素材から良い所や面白さを感じてもらうように、講座では社会での革の使用事例をもとに児童へ社会的思考を促します。
自然の産物である動物の革を学び観察することで素材への探求心を高めます。さらに動物から革製品になる流れを解説することで、命の尊さ資源の大切さを感じてもらえます。
楽しみながら動物から頂いた大切な「革」を扱うことで尊さを知り、環境に対しての意識を高まります。
また、自然素材の革というエコで長く使える素材を知ってもらい、未来への新しい利用法などを思考するきっかけにもなると考えます。
製作後も、自身の作品を長く所有することで、大人になった時に経年変化を知り、自然の摂理を感じることができ、長い期間で使ってこそ「モノ」の大切さを経験し学ぶと考えます。
2.描く
マニュアルに沿って作品をつくるのではなく、答えのない新たなモノを感性で創造し、子どもの主体性をもった直観的なモノをつくりを大切にしています。
多様な形の革から一つに選び、主体性を尊重したモノづくりをする事で、子どもの潜在的に持つ表現力を最大限に発揮できると考えます。
児童たちの二つと無い作品ができるため、創造と芸術性を持ち合わせた工作となっています。
自分でアイディアを考え、形にするために試行錯誤をする。そのプロセスを「学」と考えプログラムを行っております。
また、夢中になれる環境を提供することで、才能を発見しや自己肯定感を伸ばす目的もあります。
3.話す
プログラムは、「なぜ?どうして?」などディスカッションも交えたグループ学習を中心に進めていくので、協働性をもち楽しく学ぶ事ができます。
また、自然素材の活かされ方を机を囲んでみんなで探求するので、環境と社会事業を考えるきっかけに。
最後に行う発表鑑賞会では、みんなの作品を鑑賞することで、多様な表現や材料による感じの違いなどに気づきます。
また、自ら主体性を持ってつくった作品を発表することで感性が磨かれ、もっと良いものを作りたくなります。
このプロジェクトは、保育園・幼稚園、放課後サービス・小学校・児童施設、自治体教育施設、地域イベント主催者様よりご依頼を受けワークショップを開催しております。
私たちのワークショップでは、低学年から高学年まで、簡単に問題解決できるカリキュラムを組み、大人も子供も本革を通じて芸術を楽しむことができます。
革という共通言語を通じて、近年不足がちといわれる親子のコミュニケーションも取りやすい仕組みを築いております。
そもそも、ヌメ革を使う意味とは??
実は近年、化学の進展もあり、ビニールや合成革(人工革)がとても多くなっております。
そんな中、自然に近い革素材のヌメ革のことをよく知ってもらい、動物の皮である天然の革に直接触れるチャンスを提供し、「モノの大切さ」「自然の優秀さ」を経験してもらうことを念頭においています。
ララミーのモットーは、培った自然素材のヌメ革の知識を活かして地域コミュニティーを築き、社会へ貢献し、少しでも「社会に役立つ事業」を活動を目指しております。
そして、学習プログラム「なに?に見える??」は、ヌメ革の講座から、屋内屋外でできる環境に適したエコロジーなワークショップを実施しています。
今後、さらに多くの児童の作品が産まれてくる中で、少しでも多くの方と「作品」を共有できるよう、展覧会なども積極的に開催していく所存です。
PS.
最後までご覧いただき、まことにありがとうございます。
当社では微力ながら、レザークラフトを通じて、このような少しでも社会がよくなる地域貢献を地道に続けおります。