あなたは、革のお手入れしたことはありますか?
革製品を長く使う上で最も重要なこと。それは、「メンテナンス」です。ご存知の通り、メンテナンスは、本革製品を使う上で切っても切れない事となっています。
靴やブーツなどをお手入れをしたことがある、という方も多いのではないでしょうか。
紳士靴のお手入れなどは、靴墨と言われる黒く色のある液体を塗ったり、「ミンクオイル」など硬めのグリス状のオイルを塗りこみます。
しかし、「ヌメ革のメンテナンス」となると、意外と知られていないかもしれません。
正しいヌメ革のお手入れの方法
せっかく良いヌメ革製品をお持ちでも、お手入れの方法を知らないだけで、ヌメ革本来の経年変化と愉しみは半減するといっても過言ではありません。
それは、ひとえに革と言っても、動物や鞣し方、染め方などによりメンテナンスの方法は千差万別だからです。
特に、自然の状態に近いヌメ革は、しかるべきお手入れをしなければなりません。
ヌメ革に塗るオススメのオイルは、この3種類
ヌメ革は、新品の状態では、白色に近いベージュをしています。革を切り出して、製品にしたてほやほやのものは、ほんとに真っ白に見えます。
ヌメ革に慣れていない方は、早く色変わりをして茶色にしたいと思うかもしれません。
1、ニートフットオイル
なのでもし、そんな早めの経年変化をお望みであれば「ニートフットオイル」をぬってください。
塗り方のコツとして、ニートフットオイルは、非常に革に吸収しやすいオイルなので、塗った瞬間にどんどんしみ込んでいきます。なので、布(いらなくなった綿のTシャツなど)にたっぷりとオイルを含ませ、そのあと固く絞ります。
そしてそのあと、全体に均一に塗り込んでいきます。
塗る前と塗った後では、その時点で若干革の色が濃くなります。そして、同じ月日使ても平年変化は促進されます。
「いやいや、わたしはゆっくりと色の変化を楽しみたいわ」
そんな方は、「コロニル シュプリームクリーム1909」をお勧めします。
2、コロニル シュプリームクリーム1909
コロニル シュプリームクリームはペースト状の液体なので、先ほどのニートフットオイル程革にしみこまないので、比較的塗りやすいかと思います。また、ツヤも出やすいので「メンテナンスした感」がでるので楽しいです。ワックスの香りもやさしいです。
3つ目に、お勧めするオイル。それは「ミンクオイル」です。
3、ミンクオイル
こちらは、「経年変化よりも耐水性をまず高めたい」という方にお勧めです。成分に、石油系オイルを含んでいるので、水分に比較的強いからです。
私自身も、濡れてシミになりずらくなるので、ツールバッグやコインケースなど、全天候で使うものはミンクオイルを塗っています。
経年変化は若干ゆっくりですが、それでも徐々に色は変わっていきます。
いずれも、オイルを塗る前と後にはブラッシングを行ってください。ブラッシングは革のミクロの穴の汚れを取り除き、さらにオイルを塗った後には、埋めてくれるからです。
なので、ブラッシングをするだけでもメンテナンスの効果は大きいと言えます。
こうして、しっかりとメンテナンスを施すと10年~20年使っている方も珍しく無いのです。