こんにちは。ララミーレザーです。

東京都大田区立清水窪小学校にて、小学生対象のレザークラフト出前授業「 エコでかわいい本革チャームづくり」を開講させて頂きました。

 

 

今回ワークショップを開催いたしました清水窪小学校は、毎年夏休みを利用してたくさんの体験プログラムを子供達に提供しているとのことで、今回このような貴重な体験プログラムにララミーレザーをお招きくださいました。

当日は、児童たちは夏休み中のプール登校日の授業前や授業後に元気に登校していました。

このような、the夏休みという最中の講座ということで私もウキウキしながら伺い、素晴らし環境の中での今回の講座の内容は、小学校用にアレンジした「革の講座と作品づくり」を行いました。

教室の日程と詳細

 

講座名:夏休みこども教室「何に見える? エコでかわいい本革チャームづくり」

講座内容:「革」の基本を学んで、レザーを使ったオリジナルのアクセサリーを作ります。

  • 日付:令和4年8月23日(火)
  • 施設名称:東京都大田区立清水窪小学校
  • 住所:東京都大田区北千束
  • 時間:1 0: 0 0~ 1 1: 0 0
  • 参加者数: 
  • 1年生 23人
  • 2年生 20人
  • 3年生18人
  • 4〜6年生 20人

 

 

当日は、夏のお暑い中、保護者の方々もお手伝いで足を運んでいただきありがとうございました。また、こんなご時世でさまざまな懸念がある中でのご参加くださり感謝しております。楽しい思い出に残る教室にできたかと思います。

教室は、小学校の図工室で行いまして子供達も慣れた環境のなか、伸び伸びと楽な気持ちでワークに取り組んでもらえたかと思います。

講座の流れ

  1. 革のお話 15分
  2. 革の観察 10分
  3. チャームづくり作品製作 20分

講座の進行は、このような流れで行っていきました。

 

 

「革」の基本を学んでから作品づくり

講座では、普段生活の中で使う「革」についてみんなで考えることからはじめました。革という素材は、結構身近ではありながらも普段意識せずに使っていると思います。

 

そんなこともあり、この講座をきっかけに、革について少しでも「気づき」を持ってもらい自然素材について少しでも関心を持っていただければという思いから、作品づくりの一環として革のお話をさせていただきました。

また、素材の知識をつけてから作品を製作することで、より素材を活かしたものづくりができると考えます。

その後の作品づくりでは、端切れの革で様々な形の革素材を使い、「形から自分の中で自由にイメージをして何かに見立て」思いのまま形にしていくことで創造力の向上を目標としています。

また、大人の目線からもモノづくりを通じて子どもの得意や創造性を発見できる「チャンス」と考えます。

そして、このプログラムはSDGsにも関連があります。製品を作った後の端材を利用して、廃棄を出さないという、世界で推進しているSDGsにも関連した取り組みも体験でき、内容もできるだけ易しく解説しております。

ララミーのSDGsの取り組み

 

講座の内容

 

革のお話とクイズ

私たち人間と革との歴史を簡単に説明しました。

講座では、ワークシートを使用しながら進行し、より関心を持ってもらい取り組んでもらえました。

革のおはなしとクイズでは、自然の産物である本革のことをみんなに考えてもらい、革の基礎ということで、まずはみんなの食べているお肉、牛さんの革についてわかりやすくお話させていただきました。

それから、革がどんなものに使われているか?というディスカッションをします

 

だんだん革のことを理解してきた子どもたちから、さまざまな製品が出てきて、革への理解と関心の高さも伺えました。質問の中では、太鼓や靴などさまざまな製品の名称を答えていました。

科学の発展する前は、もともと革は、丈夫な素材として唯一の材料として使われてきました。しかし、現在では化成品など便利な素材が普及してきており、数少なく今では高級品として扱われています。

 

そして、革製品が使われている理由なども解説し、クイズ形式で話を進めていきました。話を展開していくうちに、子供たちもだんだんと革素材への関心を抱いてもらえたたかと思います。

革への知識が深まったところで、次に、実際に本革に触って確かめてもらいます。

 

革の観察

 

そして、本革を知っていただくために、みなさまに、革を「見て触って嗅ぐ」をしてもらいました。

本革は、いろいろな特徴があります。

なので、匂いをかいだり、ひっぱったり、こすってみたり・・・思い思いに観察してもらいました。

 

じっくりと観察することで、天然素材への関心をもってもらいました。

それぞれの違いを意識しながら見て触って嗅ぐことで、感覚を研ぎ澄まし、より繊細な神経を使い革の特徴をとらえてもらえたと思います。そして、より天然素材への関心をもってもらいました。

普段何気に見ている革でも、なかなかこうしてじっくり見る機会が無かったのことで、とても喜んでいただけました。

 

本革チャームづくり

 

そして、いよいよ作品の製作です。

このワークショップの主旨は、「さまざまな形の革に、それぞれ想像して描く」という児童の潜在的にある創造力(アート)を引き出すというユニークな工作教室です。

さっそく、子供たちへ、作品づくりの進め方を説明します。

 

はじめは色も無く、形もばらばらの革。そして、下絵の無い革素材を使うことで、自分の中で自由にイメージをして、思いのまま形にしていきます。そうすることで、創造力の向上を目標とし、また、モノづくりを通じて才能や創造性を発見できると考えています。

 

まずは、たくさんある革から、いろんな形を見て選ぶことから始まります。みんな、さまざまな形の革を見てイメージをふくらませます。自分にピンときた形を選ぶところが、良い作品づくりの一番のポイントです。迷いがあると、なかなか先に進まないことも 。そんな時は、「みんな、なんでもよいのでに自由に書いてくださいね~」と声を掛けると手が動き始めます。

みんな、次々と自分の潜在しているイメージと重ね合わせて描かれていく工程が繰り返されていき、さまざまな形の革を見てイメージをふくらませます。

 

こども達も、先ほどの20分間のお話のなかで楽しく革を学べたので、革への好奇心が増しているように感じます。革のことを真剣に考え、素材に対しての知識がついてきたので、作品作りにも熱が入るのでしょうか。

 

発表会

 

わきあいあいとあっという間に約20分ほどしたところで、みんなに声掛けを。出来た子から順番に、講師が作品に穴をあけてボールチェーンを付けて完成です。

どの作品もひとつひとつ、個性があり、大人では発想できないような作品が出来上がりました。同じものが2つと無い作品たちです。このような作品に出合えることも、「なにに見える?」ワークショップの醍醐味かと思います。

経験や知識の新しい子供ならではの素晴らしい芸術ともいえる作品。どれも、子供たちの潜在する能力にびっくりするワークショップになり、みんなの、世界に一つの作品出来上がりました。

 

 

今回は、小学校という場所を舞台に出前授業をさせていただき、子供たちの学校生活の中へお邪魔させていただき、普段の子供たちの姿を見れ、友達や慣れた環境の中にということもあり、とても和やかで活気のある講座になりました。

同小学校内でのみのご参加だったので、知り合いやお友達も比較的多く、安心して取り組まれていたのではないかと思います。また、同学年のみならず違学年の児童との交流する場面もあり、上級生が下級生のお世話をしたり説明をするなどをしてとてもいい関係性だなと感じました。

そんな好環境ゆえに、作品にもより柔軟な発想が生まれていたようでした。ほんとに個性豊かなさまざまな作品ができ上がり、見ている私たちも楽しくなりました。

また、機会がありましたらぜひ伺いたいと思いました。