みなさま、こんにちは。ララミーレザーです。
千葉県柏市の青少年センターにて、小学生を対象にレザークラフトワークショップ「何に見える? エコでかわいい本革チャームづくり」を開催させて頂きました。
参考:千葉県柏市青少年センター https://www.city.kashiwa.lg.jp/shogaigakushu/facilities/seishonen_c.html
今回ワークショップを開催いたしました柏市青少年センターは、柏市教育委員会様よりお招き頂き、今回で3回目のご訪問です。
ここ数年の間コロナの影響を受け、さまざまなイベントの開催事体が危ぶまれる中、今年も子ども教室の開催が決まりほっといたしました。とっても楽しみにしていた方も多いいのではないでしょうか。
さて、久しぶりに伺いました、千葉県北部にあります柏市青少年センターは、昨年に増してれいな芝生の広がる、子供がのびのびと遊べる施設でした。
そんな素晴らし環境の中での今回の講座の内容は、前回と同じく革の講座と作品づくりを致しました。
教室の日程と詳細
講座名:夏休みこども教室「何に見える? エコでかわいい本革チャームづくり」
講座内容:「革」の基本を学んで、レザーを使ったオリジナルのアクセサリーを作ります。
- 日付:令和4年8月5日 ( 金 )
- 施設名称: 柏市青少年センター
- 住所:千葉県柏市十余二3 1 3 - 9 2
- 時間:1 0: 0 0~ 1 1: 0 0
- 参加者数: 19名
- 対象:小学校1年生~6年生
当日は、夏のお暑い中、足を運んでいただきありがとうございました。大変感謝しております。また、さまざまな懸念がある中でのご参加いただき、楽しい思い出に残る教室にできたかと思います。
夏休みこども教室とは?
柏市では、子供たちの「生き抜く力」を育むとともに「社会的自立」を促し、社会性を身に着けた人間として成長してもらうことを目的に、柏市教育委員会にて市内小学生を対象に、「夏休みこども教室」として、さまざまなプログラムを実施しております。
その取り組みの一環として、私たちララミーレザーの講座は参加させていただきました。令和4年度では、「夏休みこども教室」は7月26~8月5日の間、開催しました。
教室を開催される団体では、高校生の部活動、各企業、研究所、NPO団体の方々など、興味をそそる講師陣が賛同しており、どの講座も専門性の高い内容でとても楽しそうでした。お招きいただき光栄です。
今回のララミーレザーのワークのプログラムはこのようになっています。
プログラムの概要
「革」の基本を学んでから作品づくり
はじめに私たちが生活の中で使う「革」についてみんなで考えてみます。革という素材は、身近でありながら意識せずに使っていることがあります。
ですので、この講座をきっかけに、革について少し掘り下げていきたいと思っています。
素材の知識をつけてから作品を製作することで、より機能的なものづくりができると考えます。ですので、初めにワークを取り入れ「革」について考える時間を設けております。
その後での作品づくりでは、話の中で学んだ「革」にじっくり触れながら進めていきます。作品づくりでは、様々な形の革素材を使い、形から自分の中で自由にイメージをして何かに見立てて、思いのまま形にしていくことで創造力の向上を目標としています。
また、大人の目線からもモノづくりを通じて子どもの得意や創造性を発見できる「チャンス」と考えます。
そして、このプログラムはSDGsにも関連があります。製品を作った後の端材を利用して、廃棄を出さないという、世界で推進しているSDGsにも関連した取り組みも体験でき、内容もできるだけ易しく解説しております。
時間割
- 革のお話 10分
- 革の観察 10分
- チャームづくり作品製作 40分
講座の進行は、このような流れで行っていきました。
講座の内容
革のお話とクイズ
私たち人間と革との歴史を簡単に説明しました。
講座では、ワークシートを使用しながら進行し、より関心を持ってもらい取り組んでもらえました。
革のおはなしとクイズでは、自然の産物である本革のことをみんなに考えてもらい、革の基礎ということで、まずはみんなの食べているお肉、牛さんの革についてわかりやすくお話させていただきました。
それから、革がどんなものに使われているか?というディスカッションをします
だんだん革のことを理解してきた子どもたちから、さまざまな製品が出てきて、革への理解と関心の高さも伺えました。質問の中では、太鼓や靴などさまざまな製品の名称を答えていました。
科学の発展する前は、もともと革は、丈夫な素材として唯一の材料として使われてきました。しかし、現在では化成品など便利な素材が普及してきており、数少なく今では高級品として扱われています。
そして、革製品が使われている理由なども解説し、クイズ形式で話を進めていきました。話を展開していくうちに、子供たちもだんだんと革素材への関心を抱いてもらえたたかと思います。
革への知識が深まったところで、次に、実際に本革に触って確かめてもらいました。
革の観察
そして、本革を知っていただくために、みなさまに、革を「見て触って嗅ぐ」をしてもらいました。
本革は、いろいろな特徴があります。
なので、匂いをかいだり、ひっぱったり、こすってみたり・・・思い思いに観察してもらいました。
じっくりと観察することで、天然素材への関心をもってもらいました。
それぞれの違いを意識しながら見て触って嗅ぐことで、感覚を研ぎ澄まし、より繊細な神経を使い革の特徴をとらえてもらえたと思います。そして、より天然素材への関心をもってもらいました。
普段何気に見ている革でも、なかなかこうしてじっくり見る機会が無かったのことで、とても喜んでいただけました。
本革チャームづくり
そして、いよいよ作品の製作です。
このワークショップの主旨は、「さまざまな形の革に、それぞれ想像して描く」という児童の潜在的にある創造力(アート)を引き出すというユニークな工作教室です。
さっそく、子供たちへ、作品づくりの進め方を説明します。
はじめは色も無く、形もばらばらの革。そして、下絵の無い革素材を使うことで、自分の中で自由にイメージをして、思いのまま形にしていきます。そうすることで、創造力の向上を目標とし、また、モノづくりを通じて才能や創造性を発見できると考えています。
まずは、たくさんある革から、いろんな形を見て選ぶことから始まります。みんな、さまざまな形の革を見てイメージをふくらませます。自分にピンときた形を選ぶところが、良い作品づくりの一番のポイントです。迷いがあると、なかなか先に進まないことも 。そんな時は、「みんな、なんでもよいのでに自由に書いてくださいね~」と声を掛けると手が動き始めます。
みんな、次々と自分の潜在しているイメージと重ね合わせて描かれていく工程が繰り返されていき、さまざまな形の革を見てイメージをふくらませます。
こども達も、先ほどの20分間のお話のなかで楽しく革を学べたので、革への好奇心が増しているように感じます。革のことを真剣に考え、素材に対しての知識がついてきたので、作品作りにも熱が入るのでしょうか。
発表会
わきあいあいとあっという間に約20分ほどしたところで、みんなに声掛けを。出来た子から順番に、講師が作品に穴をあけてボールチェーンを付けて完成です。
どの作品もひとつひとつ、個性があり、大人では発想できないような作品が出来上がりました。同じものが2つと無い作品たちです。このような作品に出合えることも、「なにに見える?」ワークショップの醍醐味かと思います。
経験や知識の新しい子供ならではの素晴らしい芸術ともいえる作品。どれも、子供たちの潜在する能力にびっくりするワークショップになり、みんなの、世界に一つの作品出来上がりました。