「革」本来の表情を活かすナチュラルレザー

 

このページでは、ララミーの使うナチュラルレザーのヌメ革をご紹介していきます。

全製品の革に牛皮「ヌメ革」を使用しております。ベジタブルタンニンレザーとも言われています。

ヌメ革は、他の革よりも、手に馴染み、使う程経年変化をするので、「革」本来の表情を活かす特徴のある革です。

そして、5~10年お付き合いする中で、その自然な風合いをさらに体験していただけます。

 

皮革原材料とは・・・実は意外と知られていないのですが、もともと大部分の「革やデニム」などの原材料はアメリカから輸入されています。
皮革原料は、ほぼ100%アメリカ産。デニムは、素材の6割強がアメリカ産の原材料を使用していて、それをアメリカへ輸出するという逆輸入の作用が行われています。なので、アメリカの原材料を日本の技術で製造するという貿易の流れは、実は長い歴史を持っているのです。

 

なめしって何??ヌメ革とクロム革の違いと選び方

 

「ヌメ革」とはどんな革??

 

100%植物でなめした「本革」

ヌメ革とは、100%自然の成分を使用した製法の革のこと。はるか昔、人類が始まってからのなめし方法で牛の原皮を仕上げるとても素晴らしい方法です。

別名では「植物タンニンなめし」「フルベジタブルタンニング」「渋なめし」などの呼ばれています。植物成分でなめした革は、環境にも良くお子さまでも安心してお使いいただけます。
100%植物なめしの皮革は、自然の素材を自然のままにゆっくりとなめした世界的にも希少な製法の革です。

 

もともと牛革は、厚さがあり、固すぎず、やわらかすぎず、強度及び耐久性があり、程よく可塑性があります。
可塑性とは、形を変え維持できる性質です。

この製法は、なめしの種類の中でも革の性質を最大に活かし、本来の姿を表現ができるのです。
これは、自然の恩恵を感じることができるでしょう。

なめしとは・・・化学薬品を一切使わず、ミモザやアカシアの樹皮から抽出されるタンニン(渋)を使い、30~40日間かけてじっくり丁寧に鞣します。
この製法による革のことを一般的に「ヌメ革」と呼びます。

 

もともとの革の色

ララミーの革は、ほとんどの製品でナチュラルカラーの「素上げ」を採用しています。

 

「素上げ」はヌメ革に表面加工施されていない無垢の革です・・・
染色・塗装・コーティング剤・型押しなど一切してありません。

はじめは自然なベージュの色をしています。「エイシェントイエロー」とも言われております。

それが、使うほど深い琥珀色に変化していきます。

 

模様がそのまま浮き出る

市場にはあまり出回らない革ですので、もしかしたら「初めて聞く」という方もいるかもしれません。

 

なぜなら、このように素上げの革は管理が非常に難しく、量販店では扱えない理由があります。それは、均一性のあるプリント加工や染色商品の方が扱いやすいからです。

無垢の革の姿は時に、部位による密度の違いで現れる濃淡や牛のキズもそのまま残っております。ナチュラルレザーは、通常の革よりも、シワやシボを感じられる素材です。

それは、ひと目で本革と分かるナチュラルな風合い、素朴な匂いや表面に革本来の豊かで個性的な模様を見ることができます。

夏と冬で変わる手触り

革に染色加工をしない結果、革表面に気孔を残すことができます。気孔を残すことで、「革が呼吸をしている状態」を作ることができます。

メンテナンスの記事で「革の呼吸について」を詳しくご説明しております。

これにより、空気が乾燥する時期にはしっとりと・・・梅雨時や夏場の湿度の高い時にはさらさらと、表面温度は冬は暖かく、夏は冷たく感じます。

このように、気温や湿度によって自然の調節機能が働いている事を言います。自然の力で、使い心地が良くなります。

一度、その温度感と滑らかさに触れさえすれば、ご説明は不要かと思います。

実は、このような手触りは、常に手に触れる身近なアイテムにとって、その素材感は特に重要といえます。

 

ヌメ革の経年変化

厳選された最高の牛革を植物タンニンでなめして仕上げしたヌメ革は、使い込むほどに柔らかくなり、美しいアメ色へと変化。その変色を誰かに自慢したくなるほど。

ヌメ革は、時間をかけて使い続けるうち、色も変化し次第に深みのある香ばしい飴色へとが変化が始まります。

色が変わる理由は、革に含んだ渋やオイルや使う時にしみ込む手の脂、それが日焼けすることで少しずつ色が変化します。そして摩擦が加わり、擦れた部分は光沢が増していきます。

ヌメ革は丈夫で長く使えるので、機能性は損なわないまま、革だけがゆっくりと手に馴染んで柔らかくなっていきます。結果、絶妙なグラデーションが生まれ、革特有の雰囲気に仕上がっていくのです。

自然のなめし革は、使う人の環境により変化していきます。それが「味」として飽きずに使える理由なのかもしれません。

 

詳しいエイジングの記事はコチラ

ナチュラルレザーとデニムの経年変化とは・・・

 

あなただけの唯一無二のアイテムに

 

新品より良い状態になっていく無垢のヌメ革。使う人によって風合いが異なる表情。それは、自然素材の使い心地を感じながら、あなただけの唯一無二のアイテムになる最高の革です。

これからレザーアイテムを使い始める方にも、革の愛好家の方にも、本物の革で作られるララミー革製品を一度、触れてみてください。その100%天然素材で仕上げたその革は、毎日触れるたびに手に馴染み、色の熟成する感覚を覚えるでしょう。

耐久性に優れた植物タンニンなめしは、メンテの手間はかかりますが、丁寧に手入れを続けていれば何十年と長持ちします。こうして使い込んで手になじんだ愛用品は、探して買うことはできません。

そのなにも飾らない無垢の革。これはまさに、使う程自分色に染まっていき、共に渋みを増し、あなたの経た時間を表現できるアイテムになるでしょう