「なに?に見える??」 さまざまな形の革からつくるワークショップ講座
「なに?に見える??」 ワークショップ講座をさせて頂きました。
今回の開催場所のめぐみ保育園は、埼玉県神保原にあります。
開催の詳細
日程と場所
日付:2019年6月19日
施設名称:めぐみ保育園
住所:埼玉県神保原町
時間:AM10:00~AM11:00
参加者数:19名
講座名
「なに?に見える??」 さまざまな形の革からつくるレザーアート講座
講座内容
「革」の基本を学んで、オリジナルのレザー作品を作ります。
はじめに私たちが生活で使う「革」の基本を学び、それから製作をすることで素材への関心も高めることができます。
作品づくりでは、なにも下絵の無い革素材を使い、自分の中で自由にイメージをして、思いのまま形にしていくことで創造力の向上を目標としています。
また、モノづくりを通じて才能や創造性を発見できると考えます。
そんな、学びあり工作ありの楽しい講座となっています。
講座とワークショップの時間割はこのようになっています。
スケジュール
はじめに 自己紹介
はじめに自己紹介をいたしました。
今回、保育士さまより事前に園児へアナウンスしていただいていたようで、園児から今日を楽しみにしていたとの声をいただきました。
歓迎していただき、ほんとうにありがとうございました。
わたくし、今回こちらではじめての講演。
どのくらいの児童が革のことに興味を持ってもらえるか心配でしたが、とても真剣に聞いていただけました。
「それでは、みんなに質問です。革は何に使われているか知っている人いますか?」
っというわたしからの質問にも、進んで答えてくれました。
すると、園児とディスカッションを進めているなかで、さっそくこんな答えをいただきました。
革は何に使われていますか?という質問に、
園児から
「水道で使っている!!」
という答えが出たので私はちょっと考え込んでしまいました。
んん~。
私の説明不足です。
園児の発想では「革」ではなく「川」を連想していたのかもしれません。
こちらも勉強させられてしまいます。
ですが、ディスカッションをしていたら、はじめはみんな少し緊張いたしましたが、だんだんと打ち解けていきました。
革ってなあに??
皮から革へ
革の基礎ということで、まずはみんなの食べているお肉、牛さんの革についてわかりやすくお話させていただきました。
それから、革がどんなものに使われているか?というディスカッションをします。
思いついた製品を黒板に書きだしていきました。
だんだん革のことを理解してきた園児からは、
「バッグとかで使ってるかも!」
などという言葉もあり、革への理解度の高さも伺えました。
太鼓や靴などさまざまな製品の名称を答えていました。
そして、私たち人間と革との歴史をかんたんに説明します。
もともと革は、雄一の素材として使われてきましたが、現在では化成品など便利な素材が普及してきており、数少なくいまでは高級品として扱われています。
話を進める中で、園児もだんだんと革素材への関心が高めていったところで、実際に本革に触って確かめていただきます。
革を観察してみよう!!
本革と合皮の違いを知っていただくために、みなさまに、革を「見て触って嗅ぐ」をしてもらいました。
本革と合皮ではどちらも特徴があります。
それぞれの違いを意識しながら見て触って嗅ぐことで、感覚を研ぎ澄まし、より繊細な神経を使い革の特徴をとらえていただきました。
そして、同時に本革の違いを感じることで、より天然素材への関心をもってもらいました。
普段何気に見ている革でも、なかなかこうしてじっくり見る機会が無かったのことで、とても喜んでいただけました。
作品づくり
そして、いよいよ作品の製作のに入ります。
園児たちも、30分間のお話のなかで楽しく革を学べたのでました。
真剣に考え、素材に対しての知識がついてきたので、作品作りにも熱が入ります。
ララミーレザーのワークショップ「なにに見える??」
さて、メインのワークショップでは、
「さまざまな形のヌメ革に、それぞれ想像して描く」
という児童の潜在的にある創造力(アート)を引き出すというユニークな作業になっています。
はじめは、色もついていない、形もばらばらの革。
そのなにも下絵の無い革素材を使い、自分の中で自由にイメージをして、思いのまま形にしていきます。
そうすることで、創造力の向上を目標とし、
また、モノづくりを通じて才能や創造性を発見できると考えています。
初めに園児たちへ、お絵描きの進め方を説明します。
「みんな、思い思いに自由に書いてくださいね~」
それでは、お絵描きをスタートー!!
みんな、さまざまな形の革を見てイメージをふくらませます。
次々と園児の潜在しているイメージと重ね合わせて描かれていきます。
所々で「ん~思いつかない~」などと考え込んでいる園児もいましたが、グループ内で「これは、夕日に見えるよ」とか、お友達同士でアドバイスされていたりして喜びを共感して、普段あまり話さない方との交流のきっかけにもなっているようでした。
わきあいあいとあっという間に約20分ほどしたところで、みんなに声掛けを。
出来た方から順番に、作品に穴をあけてボールチェーンを付けて完成です。
みんなの、世界に一つの作品出来上がりました。
発表会
最後に、作品発表会を行いました。
出来上がった作品は、こちらです。
革をみて「葉っぱに見えた」という園児や「魚」などいろいろなモノが浮かんでいるようでした。
そして、特に印象的だったのは、時計を描いて「お父さんにプレゼント」というお子さまがいて、感動をしたのを思い出します。
ひとつひとつ、個性があり、大人では発想できないような作品が出来上がりました。
経験や知識の新しい子供ならでわの素晴らしい芸術ともいえる作品です。
どれも、子供たちの潜在する能力になんとも驚きを感じるワークショップでした。
また、発表により、他の方の作品を見ることで、あたらしい見方や発見もあったのではないでしょうか。
今後、作品を見たときに、この日のことを思い出してもらえると嬉しいです。